『宝石の国』のアニメが傑作。無機的な世界観が放つ、確かな「生」の躍動と感動

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2017秋アニメ『宝石の国』、なんとなしに観てみたのですが、凄い作品です。美しく、面白く、とても感動できる。

一視聴者として、ぜひもっと多くの人に観てほしいと思い、今回はこのアニメの魅力をなるべく詳しく語ってみます。しばしお付き合いください。

※ネタバレはありませんのでご安心ください。

 


~おはなし~

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舞台はいまから遠い遠い未来。6回に渡って流星が激突して欠け、それによって周囲に6個の月が生まれ、ほとんどの生命は死滅し、ついに人間も絶滅してしまった世界。

そこには当然かつての生態系は無く、僅かに下等生物たちが息づき、残りすくない陸地の向こうには果てなく広い海が続くばかりであった。

この世界に、人間と同じような姿かたちと人間と同等の知性を有した28個の生命があった。

彼らは人間が絶滅したのち海の中で生まれ育まれた生命で、鉱物の身体を持ち、日光をエネルギー源として活動し、性別をもたず生殖をせず、何度砕けても決して死ぬことなく、そして破片を繋ぎ合わせさえすれば体内にて共生している微小生物の特性により元通りに活動することが出来るという、不老不死の『宝石』たちである。

宝石たちはそれぞれ、由来する鉱物そのままの性質を持ち、そのままの名で呼ばれる。そして、彼らだけの学校にて寝起きを共にしていた。

 

この28名の宝石たちは、もう何百年にも渡って、とある敵との戦いを繰り広げていた。その敵の名は『月人(つきじん)』

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月人はその名の通り月からやってくるらしい詳細不明の種族で、宝石たちを持ち帰って装飾品にするべく何度も何度も攻撃をしかけてくる。

宝石たちは、まとめ役である金剛の下、戦闘や医療などそれぞれが得意とする分野ごとに持ち場について月人の襲来に備え、身を守り続けている。

 

彼ら宝石たちの中でも最年少のフォスフォフィライト(通称:フォス)は、硬度が3.5と非常に脆く、ものすごく不器用で、そのうえ月人が欲しがって止まないほどの美しさを有しているという3重苦を抱えた落ちこぼれである。月人が襲ってきても戦うこともできず、身を隠しているほか無いフォスについては、金剛でさえもその相応しい仕事を定めあぐねていたのだ。

そんなフォスに、ある時ひとつの仕事が与えられる。それはこの世界のさまざまなことを調査・分類・記録する「博物誌」の編纂。

実力に反して活躍したがりなフォスは、明らかに退屈であろうこの仕事を嫌がりながらも仕方なく仰せつかるが、これから博物誌をつけていくといっても、宝石たちが未だ知らないものを探すのにも一苦労。

 

そこでフォスは、仲間のアドバイスから、28名の内ただひとり夜の見回りを担当しているシンシャに、何か未知の動植物を見たことが無いか尋ねにいくことにする。

シンシャは、毒液(水銀と亜硫酸)を身体から無意識かつ無尽蔵に発生させてしまう体質ゆえに皆から遠ざけられ、一度も月人が襲来したことのない時間帯である夜の警戒をたった一人で行わせられているということであった。よってその決定的な居場所は誰も知らない。

フォスはその日の日中さっそくシンシャを探して歩くがどこにも見当たらない。黄昏時になり最後の候補である岬を訪れたとき、突如として月人が襲来し彼を襲う。

 

咄嗟のところでフォスをかばったのはシンシャであった。

息をするだけで土も草も殺してしまい、大気を汚し、他の宝石たちの身体を穢し輝きを失わせてしまう、忌み嫌う自分の能力… それを最大限に駆使して月人を倒すシンシャ。

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「見られたくない。汚したくない。戦いたくない」と言いながらも、彼はフォスを守ってくれたのだ。

フォスは、そんなふうに苦しみながらも必死に自分を助けてくれたシンシャの姿に心を揺さぶられていた。

その日の夜、シンシャが居た場所を医療担当のルチルに話すと、あの岬は月人の出現回数が多く極めて危険とされる場所だということを聞かされる。

 

翌日、フォスがその岬で植物の記録を付けていると、再びシンシャと出くわす。聞けば、なんとシンシャはいつもここで月人にさらわれるのを待っているというのだ。

「月でなら、俺に価値を付けてくれるかもしれない。」

シンシャ自身も、皆に嫌われているわけではないことくらい分かっていた。ただ、意図せず皆を穢してしまう自分の性質と、夜の孤独に、とうとう自分の存在意義が分からなくなりかけていたのである。

しかし彼が何日待っても月人はやって来なかった。それが、昨日フォスが現れたとたんすぐに襲撃してきたのだ。

役に立たずとも敵にすら愛されているフォスのことを、シンシャは心底羨ましいと感じる。

 

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「夜の見回りよりずっと楽しくて君にしかできない仕事を、僕が必ず見つけてみせるから!だから…月に行くなんて言うなよ!!」

シンシャの事情と内心を知って居た堪れなくなったフォスは、気づけばそんなことを口にしているのだった。

 

果たしてフォスは、シンシャの真の利用価値を見つけてあげることが出来るのか。

そして長きに渡る月人との戦いの行方は。そもそも彼らは何者なのか。

美しく愛くるしい日常と、壮絶な戦いとを繰り返していくなかで、物語は次第に、この世界に住まう彼らの『命』そのものの謎にも迫っていく。

 

――これは脆く儚く、強く美しい、友情と成長の物語――

 


◇キャラクター紹介

※「硬度」とはひっかいた時の傷の付きにくさ。それとは別に叩いた時の割れにくさである「靭性」というものが有ることはご留意いただきたい。なおここではちょっとしたネタバレ回避のため、序盤から際立って登場している者のみをまとめています。ご了承ください。

フォスフォフィライト

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硬度三半の非常に脆い宝石。だがその美しさは目を見張るものが有る。

明るくユーモラスで前向きな性格ではあるが、非常にドジで、自分に適した仕事を誰からも見いだせられず悶々と過ごしていた。

そんなある日、博物誌編纂という任を与えられ、この仕事に奔走するなかで彼をとりまく状況は少しずつ動き出し、彼の気持ちと生き方も変化していくことになる。

果たして彼がこれから目にし、手にしていくものは何だろうか。

由来する鉱石も、一般の知名度こそ低いが非常に美しく、また高価である。

シンシャ(辰砂)

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クールな容姿と性格をしている宝石。ずば抜けた戦闘力を持っているにも関わらず、息をしているだけで毒液を生成し続けてしまう困った特性ゆえに、皆といっしょに戦うことも住まうことも出来ない。

聡明なルチルや金剛でさえも彼の利用価値を見出せず、結果として、単独での夜の警戒という孤独な仕事を任せてしまっている。

由来する「辰砂」は、水銀の精製に利用させる鉱物。

ちなみに硬度は…

〇金剛

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ダイヤモンドの別称である「金剛石」。

宝石たちのまとめ役で、名実ともに彼らの『先生』である。

硬度十のうえ、月人の群れを一瞬で霧散させてしまうほどの強者。

その強大な力の代償か、瞑想という名目で昼寝をして休んでいることが多い。

ルチル

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硬度六。「医療」担当。

戦闘には参加せず、宝石たちの身体が破損したときに修復してやるのが主な仕事。皆の身体にきれいにおしろいを塗ってあげているのも彼である。

知的で冷静だがドSなところがあり、ヤブ医者という二つ名で呼ばれることも。

ダイヤモンド

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硬度十の宝石・ダイヤモンド。

非常に美しく、フォスもその姿には思わず「存在がまぶしい」とコメントしてしまうほど。また性格もとても温かく面倒見がいい。

兄弟であるボルツのことは心から愛しているが、それとはべつの想いも。

ボルツ

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天然の多結晶ダイヤモンドで、その緻密な構造から非常に割れにくい。

硬度も靭性も抜群で戦闘能力も極めて高い、戦闘狂。

金剛には遠く及ばないものの、月人の群れを単騎で片づけてしまうほど。

性格は一見すると暴力的で冷酷に見えるが、芯の部分にはそれとは違う心情を持っているようである。

ジェード

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ヒスイの英語名であるjade。

すべての宝石の中で一番割れにくい靭性を持つ。

それゆえ二つ名は『堅牢のジェード』。

実直な性格で、金剛の下で皆を束ねている存在である。

ユークレース

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硬度七半の初期担当。

計算が得意で月人の出現予測まで行っている。

ジェードと気が合うようで一緒に居ることが多い。

大人しく繊細で、恥ずかしがり屋な性格。

モルガナイトゴーシェナイト

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モルガナイト(右):通称モルガ。やんちゃで思い切りのいい性格。戦闘力は高いようだが、その思い切りの良さがあだとなることも…?

ゴーシェナイト(左):通称ゴーシェ。物腰柔らかく落ち着いた性格。強さはモルガと同等。彼とはペアで警戒に当たっている。

両名とも硬度七半。

 


◇感想 これは一生に一度は観るべき作品だと思う

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このアニメ本当に凄いです。

私もこれまでの人生で、萌えアニメからアクションアニメまで新旧問わず色んなものを観ましたが、キャラクターの命の存在や躍動感そのものにこんなに感動したのは初めてです。

風変わりな設定で、しかもフルCG作品…ということで敬遠するアニメファンも居るかもしれません。ですがそれは非常にもったいない。あと、1話で切ってしまう人も非常にもったいない。

◇映像と音声の凄さ

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人類が滅亡したあとの静謐で空虚な世界。他の生物もほとんど死滅している。ここに暮らしているのは宝石という無機的で不思議な生命。

だけれど、観ていて彼らの中に確かに『命』を感じるし、世界も生きているんだということを感じる。これが凄い。

この作品の映像には、それらを感じさせる説得力がある。

フルCGアニメでありながら、手描きのような滑らかさ、温かさ、躍動感がある。

キャラが会話していても、歩いていても、戦っていても、細かいところまでとても緻密に描かれている。味があるし、大自然の息吹さえも感じることが出来る。

宝石たちの見た目も細やかに丁寧に作られていて、宝石っぽいのに、生き物っぽいというか、人間っぽいというか。ナマっぽい。温かさも感じる。彼らはちゃんと生きているんだということをすごく感じさせる。(『宝石の国ラジオ』によると、日常生活シーンの彼らの動きはモーションキャプチャーで作っているらしい)

1カット1カットに命があって本当に生き生きしている。だから戦闘シーンも緊張感があって見入ってしまう。

このアニメを観るときにはキャラの表情をぜひ観てほしい。本当に凄い。

ものすごく力を入れて作られているのが分かります。

 

そして音響関係も凄い。

映像との相性抜群の効果音とBGMが、これまた抜群のタイミングで来る。だからそれぞれのシーンへの引き込まれ度合も倍増です。足音はキャラの存在感を引き立てるし、草の揺れと風の音は、その涼しさを頭のなかでしっかり生み出してくれる。

映像と音の見事なコラボレーションに、思わず心のなかで溜息が出ます。

声優さんたちの演技も見事で、深い感情移入を誘う。観ていて勝手に目頭が熱くなる場面もチラホラ。

緩急の付け方が非常にうまくて、物語世界に気持ちよく入っていけます。

◇物語としての凄さ

1話前半を観ただけでは、「あー、よくある、ワケわからん世界観のバトルアニメ」程度の印象しか受けないかもしれない。だけど観ていけば観ていくほど、この作品の『物語』としての厚さに心を持っていかれます。

月人という正体不明の者たちとの戦いという大筋もあり、

フォスという1人の宝石の成長物語という大筋もあり、

シンシャとの友情の物語という大筋もあり。

またこの世界の命の謎という大筋でもある。

どれか一つが大筋でそこにオマケ要素があるんじゃなくて、この全部が大筋に成っているんですね。とても重層的で味わい深い。

歳をとらず壊れても死なない(死ねない)彼らは、その優れた性質のせいで逆に何事も諦められず、半永久的に悩んで抗っていかねばならない。

そんな彼らの生きざまを観ていると、応援したくもなるし、逆になにか人生において大事なことを教わっているような気もする。

彼らの脆くて強くて美しい命の輝きと心の動きに、胸を打たれると思います。

色々と謎が多い物語なので、それを自分で考察しながら、毎週答えに近づいていくような感覚で待っているとなお楽しいかもしれません。

 


◇物語への没入感を上げる主題歌

オープニングもエンディングも共に高クオリティで、作品の世界観にどっぷり漬からせてくれます。

オープニング曲「鏡面の波」は、美しさとカッコよさの融合。YURiKAさんの透き通った歌声と対照的にズンズン心臓に響くベースの重低音が魅力的で、大好きです。オープニング映像にて色とりどりの宝石たちが流れていく所などは、美しすぎて言葉を失います。

大原ゆい子さんが歌うエンディングの「煌めく浜辺」は、命が少しずつ立ち上がってこれから強く歩いていく… というような情景をイメージさせるパワフルな曲です。絵本のようなタッチのシックなイラストには、しかしたしかに力強い晴れやかさが有ります。


両方とも美しく、切なく、雄大さもあり、アニメの世界観にドンピシャです。

どちらも12月6日発売。待ち遠しくて仕方がない。

※Amazonミュージックでは、CD発売に先んじて2曲ともフルサイズを購入することが可能。CDも予約したけど聴くのが待ちきれないという人などは利用してみてはいかがでしょうか。

 


~さいごに~

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長くなりましたが、アニメ『宝石の国』、「凄い」の一言です。私は今期のなかで一番好きですね。

キャラクターも魅力的です。

ちなみに管理人はジェードが一番好きです。

実直で、おちゃめさもあり、裏表がなさそうないいやつで、何より「堅牢のジェード」と呼ばれる彼のようにタフに生きたいもんだと思って憧れるからです。

 

おはなし自体はすごくシンプルで分かりやすいのに濃いし、空想的なのに人生に通ずるもので、沢山のものを感じて心を潤すことのできる作品だと思います。

クオリティが非常に高く、絵本の世界に入ったような感覚で満喫できます。

観終わったあとに確かに心に残っているものが有るし、続きが楽しみになる内容です。

原作コミックも欲しくなるかもしれません。

 

普段アニメを観ないような人もぜひ観てみてください。

大人が観て楽しめる、むしろ大人が観てこそ感動できるアニメです。

宝石が題材ですが、私のように男でも楽しめます。

男性の方も敬遠せず観てみてください。

 

そして、テレビで見逃していてもAmazonでレンタル視聴可能。

1話108円~216円しますが、払う価値は間違いなくありますよ。

 


◇『宝石の国』関連情報

・アニメPV

・アニメ公式ホームページhttp://land-of-the-lustrous.com/

TVアニメ『宝石の国』公式Twitter@houseki_anime

 

・制作会社様ホームページhttp://www.orange-cg.com/

制作会社様公式Twitter@cg_orange_inc

 

※放送情報はこちらでご確認ください⇒http://land-of-the-lustrous.com/onair/

 

『宝石の国ラジオ』では、金剛役の中田譲治さんが毎回ゲストを迎え、作品についての感想共有や収録裏話などをされています。原作者・市川春子さんのコメントを読み上げたりもしていますので、物語の理解や考察もはかどるでしょう。Youtubeにて公開・更新されていますので、ぜひアニメ本編と一緒にお愉しみください。

・『宝石の国』グッズ

ナタリーストア⇒http://store.natalie.mu/html/page83.html

アニメイトオンラインショップ⇒https://www.animate-onlineshop.jp/corner/cc/land-of-the-lustrous/cd/704/

・アニメ『宝石の国』第1話「フォスフォフィライト」

・アニメオリジナルサウンドトラック

・DVD/Blu-ray第1巻 

・DVD/Blu-ray第1巻 Amazon限定ver.

・原作コミックス(kindle版あり)

『ネト充のススメ』あらすじと見どころ。その出遭いがリアルにも爽やかな風を吹かせる

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今回は、今期放送中のアニメ『ネト充実のススメ』のあらすじと見所を紹介。

今期放送中のアニメの中でも、管理人個人的にはトップレベルに好きな作品です。

 


◇ストーリー

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「あぁ…もう行かなくていいんだった…」

30歳のキャリアウーマン・盛本森子は、別に仕事ができないとかそういうわけではないが、ただ社会生活に疲れきって会社を辞め、ニートになる。

晴れて自由の身になった彼女が、以前プレイしていたオンラインゲーム(いわゆるネトゲ)を起動してみると、残念なことにもうサービスが終了していて…

どうせしばらくの間はずっと暇になるのだし、ネットライフを充実させてやろう!というわけで、ほかのオンラインゲームを探してみる。すると良さそうなもゲームが。絵柄やキャラの可愛さに惹かれてとりあえず始めてみることに。

思い切ってリアルの自分とは性別を変え、イケメンキャラクターを作成してプレイすることにした森子。俗にいう「ネナベ(ネットでオナベの略)」である。

キャラクターネームは散々迷いすぎたあげく「」というなんとも平凡な名前に。

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で実際にプレイするとこのゲームが思っていたより難しく、一番最初のダンジョンのボスで連敗してしまう林。

ボスに挑んでは死に蘇り、挑んでは死に蘇り…というのを何度も繰り返していると、ひとりの美少女魔法使いに声をかけられる。

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「あのっ、だいじょうぶですか?」

彼女の名前はリリィ

林は彼女に一目で惹かれる。

とても優しくて可愛いまさに天使のような彼女に手助けをしてもらって林はなんとか少しずつ強くなり、とうとう一緒にボスを倒すことに成功。

彼女とおそろいの腕輪も手に入れ、彼女が属するギルド「@家パーティ」にも入って、他のメンバーたちにもすぐに気に入られて順風満帆。思い描いていたとおりの充実したネットライフを過ごしていた。

しかしもうすぐクリスマスという頃、林のことを心から気に入っていたリリィは、林が最近自分のことを避けているような気がして…

だが実は林はリリィを避けているわけではなく、彼女のために内緒であることを企んでいるのだった。

 

そんなふうにネトゲのなかでの人付き合いが紆余曲折、色々展開していく中、些細なきっかけを重ねてリアルの人間関係のほうにも変化が。

新しい出逢いが有ったり、奇妙な再会が有ったり、気になるあの人がネトゲの中ではあの人だったり!?

彼女のネト充生活は少しずつ確実に実生活に影響していく。

ネトゲでの出逢いが、思わぬ形でリアルを変えていく。

盛本森子30歳、独身、ニート。

彼女の冒険がいま始まる!

◇人間関係の動きが面白く、次の展開が楽しみになる

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リアルぼっちがネトゲで仲間を作って楽しくやってくよくある話かなぁ? くらいの感覚で、言ってしまえば正直そこまで期待せずに観てましたが、1話から予想外の物語設定だし、2話からの展開がほんとに面白くて、単純にヒューマンドラマとして魅了されてしまいました。

独身三十路の女で元キャリアウーマンが、ネトゲの中ではイケメン冒険者を演じているというのがまず独特で面白いし、取り巻きのプレイヤーたちもやっぱりそれぞれリアルでの事情を持っていて、年齢も仕事も性別もバラバラ。大学生だったり社会人だったり結婚していたり、意外に近所に住んでる人が居たり。

そんな彼らが、ネトゲというきっかけに少しずつ交わり、お互いの関係性が展開していく。そこにはいろんな気持ちがあって、信頼だったり友情だったり恋慕だったり。

「えっウソ、このキャラクターあの人だったの!?」「アナタもこのゲームやってたんですか!?」「どうしようどうしよう。ちょっと接し方変わっちゃうかも…」という驚きやワクワクを、登場人物と一緒になって楽しむことができる。

そういう模様が面白くて面白くて、自然とニヤけてしまいます。そういえばアニメを観ていて自然とやけるのって久しぶりかもしれません。

ネトゲ経験者なら「あーこういうことあるよね」と共感できる場面もありつつ、たとえネトゲをやったことが無くても問題なく楽しめる。

結構すごい作品です。

◇主題歌がどちらも良曲でグッとくる

主題歌もとてもいい。

オープニング曲は中島愛さんが歌う「サタデー・ナイト・クエスチョン」

伴奏がちょっとフジファブリックっぽくもあり、サビで急に曲調変えて王道ポップロックのような感じになるのが気持ちいい。

中島さんはすっかりアニメソング歌手としても不動の地位が確立されてますね。歌が本当に上手だし奇麗な歌声で、聴いているとエネルギーが湧いてきます。

 

エンディングテーマは相坂優歌さんが歌う「ひかり、ひかり」

こちらは野外ライブで演奏されそうなクールな1曲。雨が降っているときなどに聴くといいんじゃないでしょうか。「染みる」という表現がぴったりの曲だと思います。疲れた心を癒すような、温かい、染みこむロック。

相坂さんの曲では「セルリアンスカッシュ」も大好きです。彼女の歌声も非常にパワーを与えてくれますね。

オープニング・エンディングのどちらもカッコいいアップテンポのロックチューンで、アニメ本編と切り離して聴いても十二分に味わえる曲になっていると思います。

自分は特にエンディングが好きで(登場人物たちの生活感あふれる絵も込みで)、はやく購入してプレイリストに追加したくて仕方ありません。(今期はいい曲が多い)

「サタデー・ナイト・クエスチョン」はすでに購入可能。

「ひかり、ひかり」のほうは11月8日発売予定です。

 

以上、ざっくりとした紹介になりましたが、2017秋アニメ『ネト充のススメ』、ほんとにおすすめです。

ニートというのをネガティブに描いた話でもないから休職中の方などでも肩の力を抜いて観られるでしょうし、ドロドロ要素もなく、心が晴れ渡るような爽やかな恋愛作品です。

展開のはやさも丁度良く、気をラクにして楽しく観れますよ。

まだ観てない方はぜひ観てみてください。

 

・アニメ公式サイト⇒ http://netoju.com/

・制作会社様公式サイト⇒ http://www.signal-md.co.jp/

 

・AmazonPrime加入者は無料視聴可能(地上波より1週間の遅れあり)

・DVD第1巻

・原作コミックス第1巻

『少女終末旅行』アニメの感想。文明崩壊後の寂しい世界での日常に、なぜか癒される

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今回は今期放送中のアニメ『少女終末旅行』のご紹介。

原作者のつくみずさんがWebで公開していた同人漫画が新潮社さんの目に留まって、そのまま商業デビュー作品となったということなんですが、出版社から声をかけられるだけあってやはり独特の魅力があり、非常に惹きつけられる内容です。

◇あらすじ

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なんらかの理由で人類の文明がすっかり崩壊し機能しなくなっている荒れ果てた世界。

その世界を2人の少女が流離(さすら)う。

ケッテンクラートに乗ってドコドコと。

有るのは自分の身体と、日記帳、本、間に合わせの携帯食料と、ライフル。

燃料も食料も行く先々でなんとか補いながら、一見まったく希望のない世界をどこまでもどこまでも進んでいく。

これは宛てのない、果てのない、それでいて確実に〝終わり〟のある旅だろう。

だけど、そんな過酷で寂しい日常も、ふたりならどこか穏やかで、温かくて…

これからふたりが立ち寄るのはどんな場所なのか。

どこで誰に出逢うんだろうか。

そしてふたりを待ち受けるのはどんな結末なんだろうか。

◇主人公

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チノ(ひだり):頭脳派で冷静沈着な少女。本を読むのが好きなため前時代についての知識もそこそこ豊富。要不要を適切にわきまえて物資を調達するなど、気転がよく利く。ケッテンクラートの運転と修理は主に彼女が担当している。旅のなかで日記をつけるのが習慣。

ユーリ(みぎ)・おっとりマイペースな能天気少女。頭を使うのは苦手だが、行動力が有って、肉体労働系は彼女が担当することが多い。この終末世界では不要だとチノから言われつつもライフルを携帯していて、腕前もなかなか。それが案外役に立つことも。

◇寂しく悲しい。だけど不思議と元気をもらえる。

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まず断言しておくと、これは決して明るい話ではない。

もうすでに終わった世界での、たったふたりぼっちの、いつ終わるか分からないような綱渡りの旅なのだから。どちらかといえば暗く寂しい物語だろう。

けれど不思議なのは、そんな物語のはずなのに、このアニメを観ていて暗い気持ちにはならないこと。

 

むしろ、彼女たちが道中様々なトラブルに見舞われつつも、工夫をこらしてユルく逞しくそれらを乗り越えてやっとこさ生きていく姿は、「生きるってつまりこういうことだよね」という、ものすごく根本的なものを我々に教えている気もして、現代的な日常生活のなかで寂れた胸の中に、静かな炎を灯してくれる。

どうせいずれはどこかで終わるはずなのに懸命にあがいて、苦しんだり楽しんだり癒されたりしていく… そういうものが積み重なって心を充実させていく… 温かくなっていく。

人間の生きる道ってそんなもんなんじゃないかと、心が軽くなるのだ。

 

もちろん、彼女たちの可愛さも忘れてはならない魅力のひとつ。

まるっこく可愛らしく表情豊かな彼女たちの一挙手一投足には、素直に癒される。

◇OP,ED共にセンスが凄く良い

このアニメ、オープニングもエンディングもおしゃれで親しみやすい。

オープニングの「動く、動く」はチノとユーリが可愛く躍るノリノリの1曲。

エンディングの「More One Night」も思わずつま先でリズムを刻みたくなるダンスミュージック。

どちらもPerfumeやハルカリなどを彷彿とさせる王道J-POPテクノ調で、絵も曲と非常に相性のいいものに成っている。

悲しく儚い旅路には似ても似つかないスタイルの曲で、それでも歌詞では「この世界で私たちは最後まで強く生きていくよ」という力強いメッセージを歌っているのにセンスを感じる。

聴いていて自然にノれる良曲だ。

どちらも11月29日発売予定。

通勤・通学・ジョギング用にプレイリストに追加して損のない曲だろう。

◇さいごに

ふたりの少女の寂しい旅に癒されエネルギーを貰える、一風変わったアニメ『少女終末旅行』。放送スケジュールはこちらの通り⇒http://girls-last-tour.com/onair/

あなたもチノとユーリの旅に同行し、その結末を確かめてみてはどうだろうか。

アニメ公式サイトホーム画面⇒http://girls-last-tour.com/

・コミック第1巻

・DVD第1巻