『Just Because!』の魅力を語る。冬の寒さを包み込む等身大の恋

現在放送中のアニメ『Just Because』がめちゃめちゃ良くて、個人的に今期のアニメのなかでは3本指に入ります。

高校生活の終わり、神奈川を舞台に織りなされる恋物語なんですが、さわやかであったかくて、今の季節にぴったりな作品です。

今回はこのアニメの魅力をまとめます。

あらすじ


3年生の3学期、高校生活ももう終わりに差し掛かって、生徒たちは皆それぞれの悩みや葛藤を抱えながら、受験や就職に奔走している。

そんな空気の中、泉 瑛太は中学の頃に親の転勤の都合で引っ越してから4年ぶりに、再びここ神奈川県藤沢市に転校生として帰ってくる。進学については推薦で決まっている上、高3の終わりという半端な時期の転校ということもあり、このまま高校時代の残りを特に何事もなく消費していくだけに思われていた。

だが、転校先のこの学校で偶然再会した中学時代の親友・相馬 陽斗の口から、瑛太の当時の想い人である夏目 美緒の在籍を知らされたことをきっかけに、少しずつ歯車は回っていく……

いまだに夏目に好意を持っている瑛太、中学のころから陽斗のことが好きな夏目、そして吹奏楽部の森川 葉月にひそかに想いを寄せている陽斗。

そこに、偶然撮った瑛太の写真をコンクールに出すため許可を得ようと彼に近づいてくる2年の小宮 恵那も加わって、5人の男女につながりができ、それが少しずつ動いていく。

この冬の数か月は、5人にどんな絆と思い出をもたらすのだろうか。

主要キャラクターと関係性


泉 瑛太(いずみ えいた)

Just Because,ジャストビコーズ,アニメ,感想,舞台,動画,画像,評価,あらすじ,ストーリー,登場人物,キャラクター,泉瑛太,夏目美緒,相馬陽斗,森川葉月,小宮恵那

本作の主人公。中学の時に親の転勤の都合で神奈川から福岡へ引っ越していくが、高校3年生の3学期になってまた同様に転校生として戻ってきた。

かなり中途半端な時期の転入ゆえ、学校側の配慮で、クラスには入らず自習室に通うことに。転校先のこの高校の制服はブレザーだが、瑛太だけは前の学校の学ランで登校している。勉強はできるほうで、すでに推薦での進学が決まっている。

落ち着いていて口数が非常に少ないが、そのわりに行動力がある。以前から目的や動機があれば誰にも何も言わずにすぐに動き出す、いわば「不言実行」な性格だったらしく、中学の頃からの親友の陽斗にもそのように認識されている。

中学時代から夏目のことが好きだが、夏目が陽斗を好きなのを知っているからか、自分の気持ちを明かしたことは無い。が、本人の気づかないところで態度には出てしまうので周囲の者にはバレバレらしく、出逢ったばかりの小宮にも見透かされた。

夏目の陽斗への想いが成就するように心から願っているようで、転入してきて彼女に再会した当初は、高校生活ももうすぐ終わりということもありこれまでどおりの関係を貫いていくつもりだったが、予想外の些細なきっかけが重なって徐々に心境が変わっていく。

夏目 美緒(なつめ みお)

Just Because,ジャストビコーズ,アニメ,感想,舞台,動画,画像,評価,あらすじ,ストーリー,登場人物,キャラクター,泉瑛太,夏目美緒,相馬陽斗,森川葉月,小宮恵那

瑛太の想い人で、中学では生徒会副会長、高校でも生徒会長をやっていた活発な女の子。はっちゃけるタイプではないが表情豊かで人当たりは良い。

中学からずっと陽斗のことを好きでいるがなかなか言い出せない。彼がいま森川に恋しているのを察していることで尚更打ち明けられないという様子。

瑛太と中学のころクラスメイトだったうえ委員会などで一緒に行動することも多かったが、彼の気持ちには一切気づいておらず、またごく自然に絡んでいたせいか彼のことを特別意識したこともなかった。

大学受験まで残り僅かなのでいまは恋愛や友達付き合いよりも受験勉強と割り切り頑張っているが、彼女もまた、瑛太との再会をきっかけとした些細な出来事の積み重ねのなかで、瑛太のことをそれとなく意識するようになっていく。

相馬 陽斗(そうま はると)

Just Because,ジャストビコーズ,アニメ,感想,舞台,動画,画像,評価,あらすじ,ストーリー,登場人物,キャラクター,泉瑛太,夏目美緒,相馬陽斗,森川葉月,小宮恵那

中学のころに瑛太といっしょに弱小野球部に所属していた親友。高校でも野球部に入ったが、優勝校と当たってあえなく惨敗し、そのまま引退となった。

父親がすでに他界しているようでお世辞にも裕福とはいえず、卒業後は進学せずとある企業への就職することが決まっている。

吹奏楽部の一員として試合にかけつけ演奏で応援してくれていた森川に強く惹かれているが、きっかけを見いだせず言えず仕舞い。そのため、放課後にはおなじクラスの友達に「ホームランを打ったら森川に告白する」という願掛けの儀式に付き合ってもらっている。

ある日、その儀式がいつものように失敗に終わって片づけをしているところで、転入初日の瑛太を発見し声をかけ再会を果たす。

彼に付き合ってもらって儀式を再開すると、なんと場外ホームランが発生。急いで告白に向かったことをきっかけに、彼らの物語が動き出す。

森川 葉月(もりかわ はづき)

Just Because,ジャストビコーズ,アニメ,感想,舞台,動画,画像,評価,あらすじ,ストーリー,登場人物,キャラクター,泉瑛太,夏目美緒,相馬陽斗,森川葉月,小宮恵那

元吹奏楽部の3年生。高校卒業後は兵庫の女子大を出てから就職し、いずれは実家の農家を手伝うことになっているので、いまは特別勉強に追われているわけでもないが、特に友達と遊んだりすることもなく、放課後や休日には小さい弟たちの面倒をみて過ごしている。とてもおとなしくオシャレにも無頓着なタイプ。

そのため端麗な容姿とは裏腹に周囲から「地味」という印象を抱かれていて、自分でもそのように開き直っている様子。恋愛にも無関心で、陽斗の想いにも気づいていなかったが、あることをきっかけに彼のことを少しずつ意識するように。

母親が仕事に出ているので彼女が家事をすることが多く、料理も上手。古き良き大和撫子的美少女である。

小宮 恵那(こみや えな)

Just Because,ジャストビコーズ,アニメ,感想,舞台,動画,画像,評価,あらすじ,ストーリー,登場人物,キャラクター,泉瑛太,夏目美緒,相馬陽斗,森川葉月,小宮恵那,小宮,カメラ,Canon,PowerShot G5X,EOS Kiss X80,EOS 7D,EOS 7D Mark II

部員3名のみの写真部をまとめている2年女子。

部員が少なすぎるうえ新入部員もおらずこれといった実績もない写真部が現在廃部の危機にさらされており、それを阻止すべく、瑛太の転入初日に偶然撮影した彼の投球模様をコンクールに出そうと本人からの許可取りに奮闘する。

物凄くパワフルで前のめりな性格で、ここぞと思ったときには多少の静止は振り切ってグイグイ動く。そんな性格ゆえ他人からあからさまに苦手意識をもたれることも多いらしいが、そんなことは全く気にしていない様子でいつも明るい。可愛い顔とほどよく女の子らしい体つき,活発な性格で男子ウケが非常に良く、また女子の友達もいないわけではない。

当初は瑛太のことを「謎の転校生」とし、単なる写真使用許可取得対象としてしか見ていなかったが、彼と接してその人間性に触れていくうちに異性として意識するようになっていく。

愛用しているカメラはCanon PowerShot G5 XCanon EOS 7D

本作の魅力①:キャラにクセがなく親しみやすい


まず登場人物にクセがないのが凄くいい。アニメアニメした余計なクセがない恋愛劇なので、うさんくさい描写に眉をひそめることなく観ることができる。

そして、クセがないといっても個性はそれぞれちゃんとあり、それが凄くリアル。そこらに普通にありそうな家庭事情、友達付き合い、普通に居そうな性格。現実の恋愛模様をそのまま、アニメらしい豊かな表情の動きを用いて描いているという感じ。

登場人物全員がそれぞれよくある悩みや不安を抱えていてそれとなく奮闘している様も、リアリティがあって感情移入しやすい。

だからアニメに特別興味がない人でも楽しんで観ることが出来るでしょう。

春に放送していた『月がきれい』と同じような匂いのする作品ですが、あれは温かさ重視、こっちは爽やかさ重視という印象。

主人公の瑛太が浮世離れしたイケメンとかじゃないのがまた好感をもてる。

本作の魅力②:演技がとてもうまい


Wikipediaで調べてみると、このアニメでメインの5人を演じているのはそのほとんどが新人だったりこれまで脇役メインだったりとあまり目立たない声優さんなんですが、皆さん実力者というかんじで「自然な感情表現」が物凄く上手。一部の演者さんは、緊張からかたまにこなれていない感じが(声がうわずったり)見受けられますが、それを差し引いても充分素晴らしい仕上がりだと思います。

特に感銘を受けたのは笑う演技です。これが非常にうまい。私も様々なジャンルの色々なアニメを観た口ですが、キャラが心から笑っているように聞かせる演技ってなかなか難しいとみえて、知名度の高い声優さんでも笑い声だけは下手だったりすることが実は多々ある。

ですが、このアニメの主人公たちは笑い声がほんとに自然で、日常会話のなかで自然に吹き出しちゃったんだなというのがとてもよく伝わってくる。だからこっちも観ていてクスっと笑ってしまったりします。

すでに最新話まで観ている方も、そこらへんに注目して観返してみてください。

本作の魅力③:構成にダレがなくテンポが良い


寒いギャグなどの無駄な会話や萌え萌えシーン,時間稼ぎのようなカットがとにかく無くて、ストレスなくとんとん進んでいく。

それでいて雰囲気は落ち着いていて観やすいし、緩急もちゃんとある。5人の心境が少しずつ動いてお互いの関係性が変わっていく様子、すれ違ったりくっついたりのキュンキュン模様が鮮明に描かれている。学生の恋愛らしい初々しさ・不器用さ・いじらしさがふんだんに盛り込まれている。物語としてものすごく面白いと思います。

で、さっきも言ったようにありそうな設定やありそうな人間性が主軸になっているので、「あの頃が懐かしいなぁ。あの恋よかったなぁ。あの人元気にしてるかなぁ」とか、「こんな恋愛できたら最高だな」とか、皆さん思い思いの感想を抱いて視聴できるでしょう。

私自身、自分が高校2年のころ仲良くしていた想い人のことをぼんやり思い出したりして観ています。

ギャグというか笑えるシーンも、不意をつくようにさりげなく、実際にありそうな具合のものを挿入してくる。それが感情移入の助けになります。

話を書いてる人、ほんとに尊敬します。

本作の魅力④:主題歌とBGMが、良い


OP曲はおなじみやなぎなぎさんが歌う「over and over」。清涼感と疾走感という言葉がよく似合う1曲で、特にサビでは、高校生らしい青春の恋愛がいま一気に動き出してキャラクターたちがそれぞれのスタートを切って走り出す情景が思い浮かびます。

本編のオープニング映像中、小宮が一眼レフのシャッターを切っている描写がとても曲にマッチしていて印象的。季節を問わず日常を彩ってくれそうなチューンです。

 

ED曲はやなぎなぎさん作詞作曲のものを夏目・森川・小宮の3人が歌っている「behind」。こちらはOPとは打って変わってしっとりとしたバラード。

冬の寒空の下、些細なきっかけから動き出した恋心が登場人物それぞれを温かく包み込んでいくようなイメージを思い浮かべます。

終始おちついた曲ですが本編のシナリオと同様、緩急の付け方がうまく、作業中にループで聴いていても飽きにくい気がします。実際私もいまこれを聴きながらこの記事を書いているわけですが。

冬の寒さも増してきた今の時期にドンピシャな曲です。

まとめ


私自身がそうだったんですが、なんとなーく「もう恋愛ものはいいかな…」と食傷気味の人もこの作品はぜひ観てみてください。いい意味で期待を裏切られると思います。

キャラにもシナリオにもクセがなく、心が締め付けられるような陰湿な演出もないですし、BGMも自然なテンションでありつつシュールで愉快で、全体的に心穏やかにほっこりして視聴できる物語となっています。

そのうえでもちろんヒロインたちの可愛さや人間性も見所であり、この子いいな~という素直なときめきももたらしてくれることでしょう。

私は小宮が大好きです。ああいうパワフルな女の子にグイグイ振り回される青春、いいですよね。私服もおしゃれで可愛いです。というか実は彼女の影響で「あぁー写真っていい趣味かもな」と、一眼レフに興味を持ち始めた次第です。

とにもかくにも、とてもとっつきやすくて面白い作品です。まだ観てない方はこの機会にぜひご覧ください。

彼らの等身大の不器用で爽やかな恋愛に感化されて、恋愛だけでなく仕事の人間関係や友情なんかも頑張ろうと思えるかもしれないですよ。

 

・アニメ公式サイト⇒http://justbecause.jp/

 

・アニメ本編第1話「On your marks!」
(AmazonPrime特典ビデオ)

・Just Because小説版

・Blu-ray第1巻

コメントを残す